多発性関節炎と診断され、元気な日もあればぐったりした日もある日々を過ごしていました。
今までと変わったことと言えば、プレドニゾロンという錠剤を、朝に投薬することぐらいです。
このプレドニゾロンにはステロイドが入っているので即効性があり、犬によっては劇的に良くなるという話でした。
その時は薬の知識も当然なく、かかりつけ医の先生に何の疑問もなく投与していたのです。
因みに、人間にも使う薬らしく、どんな薬なのかはググったらすぐにわかります。
今ならわかりますが、ステロイドにはとても怖い副作用がある劇薬なので、飼い主としてもう少し獣医さんと話し合って決めるべきだったのではないかと後悔しています。
多発性関節炎の投薬方法2つの選択
獣医師さんの説明によると、多発性関節炎とは、各関節に炎症がおき発熱や元気がなくなるなどの症状がおきる病気です。
犬によって、完治できるのか?は個体差があるようです。
そして、治療方法は投薬。
投薬の種類
- ステロイド
- 免疫抑制剤
上記2つの薬を選択、または併用することになりました。
飼い主がステロイドは嫌だと言えば免疫抑制剤を処方されると思いますが、ほとんどの動物病院ではステロイドを推奨されると思います。
実際にうちのワンコもそうでした。
なぜなら圧倒的に安くすみ、効果もすぐに表れることが多いとの説明だったからです。
実際にググってみても、不安になる要素もなかったです
ステロイドにはさまざまな副作用があることを知っておくべき
最初にステロイドを処方された時も注意事項の説明がありました。
目に表われる行動や体質の変化として2点の注意を受けたのです。
注意すること
- とてものどが渇く
- 体毛が抜けやすくなる
清潔な水飲み場の確保と、毛が抜けやすくなるのでブラッシングをこまめにすることを心がけました。
その時は治るのなら仕方がないと、それほど深く考えていなかったです。
ステロイドは、皮膚病などでもよく効くので万能薬のように考えがちです。
しかしネットで調べてみると、ステロイドにはさまざまな副作用があることがわかりました。
- 免疫力の低下
- 副腎皮質機能不全
- クッション症候群
- 多飲多尿
- 肝障害
- 胃腸障害
- 感染症
- 糖尿病
病気になると治すことを優先しがちです。
しかし、良く効く薬には副作用も存在します。
副作用を丁寧に教えてくれる動物病院は少ないです。
特に、薬に関しては自分で調べて先生に説明を求めることも飼い主としての大きな責任なのかもしれません。
ステロイドを処方され1週間様子をみることに
この段階では、2つの選択肢は説明されず、まずはステロイド(プレドニゾロン錠)を処方されました。
1日朝1回1.5錠で、1週間様子をみることになったのです。
ステロイドを投薬し始め、愛犬の調子も上がってきたように素人目にも感じるほどです。
元と同じような元気とはいきませんが、反応もよくなり、散歩も普通に行けるようになりました。
ステロイドという薬の即効性に驚くばかりだったのです。
ステロイドの効果は抜群で炎症の数値が激減した
そしてあっという間に1週間が経ち、効果のほどを調べるため動物病院へ。
改めて関節炎の血液検査を実施。
結果、関節炎の炎症状態を検査するCRPが1.5に減っていました。
CRPとは、血液中のたんぱく質の一種である成分を調べ、炎症の度合いを数値で調べることができる検査です。
とりあえずひと安心です。
ステロイドの量も、前回1.5錠から今回1錠に減らせることになりました。
肝臓の数値が異常に上がってきた
ところが、新たに言われたことが、肝臓の数値が異常に上がっているという現状でした。
上の表の赤く囲った部分です。
ALPという肝臓の数値が先週360から今週1,895とものすごく上がっていたのです。
ちなみに通常値は23~212。
間違いなくステロイドの副作用と言われました。
これがステロイドの副作用という、大きな課題に立ち向かう始まりです。
その日に処方されたのが、ステロイドと肝機能を改善させるウルス錠というサプリ。
これで1週間、様子をみることになりました。
種類 | 個数 |
---|---|
ステロイド(プレドニゾロン錠) | 7日分 |
ウルス錠(人間のウコンと同様の効用) | 7日分 |
(¥7,233)
1週間経っても肝臓値は改善されずヘパアクトを処方される
そしてまたあっという間に1週間が経ち、病院へ。
前回と同様の検査の結果、CRPは1.5のままですが、ALPの肝臓値が2,000越えと悪化してしまいました。
そこで前回に加えて、ヘパアクトという肝臓の働きを良くするサプリメントを処方されました。
(¥9,735)
そしてまたまた1週間が経ち、病院へ。
前回と同様の検査の結果、間接の数値を示すCRPが何故か10に急上昇。
全く改善されず、診療方法を再び考え直すことになったのです。
ステロイドを増量するか免疫抑制剤の併用を提案される
一向に良くならないので、獣医師さんから今後の処方について丁寧に提案されました。
提案は2点あり、それぞれにメリットとデメリットの説明を受けたのです。
免疫抑制剤については、高価であること、効用に時間がかかること、副作用があまりないことという説明を受けました。
この時はそれほど深く考えず、前回もステロイドだけで改善できてきたこともあり「ステロイドの増量」の方法を選びました。
そこで先生の選択した処方量はステロイドを一気に倍にした2錠で様子をみることでした。
ステロイドの量の変遷としては、1週間ごとに、1.5錠→1錠→1錠→2錠ということになります。
このステロイドの急な倍増がもたらした作用は、考えてもみない方向に向かっていくことになるのです。
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