愛犬セカンドオピニオンへ行く|自宅でインスリンを打つ糖尿病治療開始する

愛犬をセカンドオピニオンへ行く|自宅でインスリンを打つ糖尿病治療開始へ
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セカンドオピニオンを考えたきっかけは、かかりつけ医から宣告された病名への不信感からでした。

前回の記事で説明しましたが、簡単に言うと糖尿病との診断をされたことです。

その不信感は、愛犬がパピーの頃からお世話になってきた動物病院から離れて、別の病院に行くことへの抵抗を超えるものでした。

他の病院で獣医さんの意見を聞いてみたいと思ったのです。

紆余曲折ありましたが、糖尿病の治療は早めに始めたほうがいいとのことだったので、少し遠いB動物病院に行ってみることにしたのです。

目次

初めてのセカンドオピニオン

B動物病院に電話すると、すぐに来てもらって良いとのことで、病院が閉まる直前ギリギリに診療してもらえることになったのです。

B動物病院の院長先生はワイルドな年配の先生で、想像していた感じと違うのでちょっと意外でした。

私はこれまでの診療内容がわかるものを全て持参し、これまでの流れをわかる範囲で丁寧に説明したのです。

すると、触診のみで特に検査をすることなく、こう言われました。

セカンドオピニオン

東大行ってみる?

最初何を言っているのか頭の中で??でした…が、すぐに東大の動物病院のことだと理解しました。

今考えれば、かかりつけ医での行った資料を見て、すでに適切な検査は終わっており、病名自体に大きな疑問もない。

ただ関節炎と糖尿病の総合的な関係性、また私自身の納得を確信させる為には、大きな病院での診療が必要だと考えられたのだと思います。

私は迷わず、答えました。

行きます!

愛犬の症状が少しでも良くなるなら、もう何でもやる!という気持ちでした。

そこでまず、B病院から東京大学動物医療センターを紹介してもらうことになりました。

ただ予約がいっぱいで、東大での診療は2週間以上先。

B病院と東大との協議の結果、愛犬の症状が悪化するのを防ぐため、関節炎の治療と併せて、インスリンの投入を開始しておくべきだということになったのです。

犬の糖尿病は人と違い症状がすぐに出てわかりやすいらしい

糖尿病情報センターより

ここで犬の糖尿病について、簡単に説明しておきます。

獣医の先生に聞いた話やネット情報などを、私なりに理解した内容です。

通常、食べ物に含まれるブドウ糖(血糖)が体内に入ると、エネルギーとして利用されます。

しかし、糖尿病になるとインスリンの効用が弱まり、ブドウ糖がうまく吸収できなくなるのです。

インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲にコントロールする働きをしています。

うまく吸収できなくなるとブドウ糖が尿から検出されるため、糖尿病という病名なんだそうです。

糖尿病になると、血糖値が高くなり、その状態が続くことになります。

血糖値が高くなると、体の様々な臓器が機能不全になる確率が高まります。

人の糖尿病は初期症状がほとんどないのに比べ、犬の糖尿病では、多飲多尿、食欲不振、体重減少、嘔吐などが見られ飼い主でも発見しやすいのだそうです。

また、人は糖尿病を投薬などでの治療も可能ですが、犬の場合はインスリンの投与が必須となります。

食事療養と適度な運動が効果的なことは、人も犬も同じですね。

血糖値の測定器を買いインスリンの投与開始

血糖値の測定器を買いインスリンの投与開始

セカンドオピニオンのB動物病院への通院を初めて4日目、とうとうインスリンの投与が開始されました。

まず言われたことが、血糖値の測定器を買うことからでした。

セカンドオピニオン

血糖値を1日2回以上計測し、記録をつけなさい。

とのこと。

基本的には、朝昼の食事の後にインスリンを打つことになります。

STEP
血糖値測る

専用の採血器具で血液を採取して血糖値を計測します。

STEP
ゴハンを食べさせる

なるべく糖質が少ない食事を心がける

STEP
インスリンを打つ

決まった量のインスリンを注射器で皮下注射します。

この流れを、糖尿病が治るまで一生続けることになります。

動物病院で用意してもたったもの

B動物病院から用意してもたったものは、注射器と少し希薄したインスリンのセットでした。

インスリンの量は、まずは慣らしということで、0.75単位を20mlまで薄めたものを、1日2回打つことになったのです。

少なすぎる量で素人には正しくセットできないだろうとのことで、最初は、あらかじめ希薄したインスリンを注入していただいた注射器を持ち帰りその注射器をそのまま打つ形です。

インスリン注射は朝と夜のご飯の後

動物病院で用意してもたったもの

注射は朝と夜のご飯時におこないます。

やってみてダメだったらということで最初は1日分だけもらい試してみることにしたのです。

やってみた感想は、肉球から血を出すのが少しコツが必要なぐらいで問題なさそうに思いました。

そんな感じで、お試し感覚で東大診療日まで、インスリン投与を始めていくことになりました。

診療内容数量金額
血液検査22,000円
眼検査11,000円
注射料(皮下、筋)1500円
インスリン2311,500円
糖コントロール缶2636円

その他、診察料と処方料がかかります。

東大病院へ行くまでに、なんだかんだで4回B動物病院へ通った合計です。

糖コントロール缶は、「食欲がない時に試してみたら?」といただきました。

大変よくしてくれ感謝しています。

自分で購入し用意しなければいけないものが多い

自分で購入し用意しなければいけないものが多い

血糖値は、朝と夜の食事の前に測るようになりました。

肉球から専用の採血器具で血を出し、それを専用の機器で測定し、血糖値に合わせた分量を注射器で首のあたりをつまんで打つのです。

獣医師さんからは、以下のものを自分で用意するように言われました。

TERUMO血糖測定システム メディセーフフィットスマイル

これは人間用ですが、犬でも可能とのこと。

アマゾンなどの通販で買えるものは、そちらで買ったほうが安いとのことでアマゾンで揃えました。

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こちらは、採血器具と血液を計測する機器がセットになった測定器です。

私は、Amazonで購入しました。

測定器で採血するための針

採血器具にセットする使い捨ての針です。

採血する場所を決め採血器具のボタンを押すと、針が一瞬出て血が出せる仕組みです。

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調剤薬局でも販売していますが、アマゾンで買ったほうが安いので常にネットで購入しています。

測定器に血を吸わせるためのチップ

「TERUMO メディセーフ フィットチップ」という名称です。

こちらは、医療用医薬品になるようでネット販売は禁止されています。
私は、薬剤師さんのいる調剤薬局で買っています。

なかには、用途がペットだとNGだったり、扱っていない薬局も多いので特に注意が必要です。

30個入り×1箱=約¥3600ほどです。
1日2回使い30個入なので、月に2箱必要です。

採血する足の肉球に塗るための軟膏

血が出るので消毒効果もある人間用の軟膏を適当に買っています。

肉球は舐めちゃうので、毒がなさそうなもの。

そうはいっても人間が使う軟膏なのでそれほど気にする必要はないと思います。

注射を指す際に着ける消毒液

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注射を打つときに消毒するための消毒です。

半分ほどの水で希釈して利用しています。

犬の皮下脂肪就社には消毒が必要ないという意見が大半ですが念のために。

カット綿

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100均にでも売っているような綿です。
もったいないので半分にカットして利用していますが、結構すぐになくなります。

密封できる瓶

カット綿と無水エタノールを入れる瓶です。
蒸発しない瓶でなといけません。

上記の順で実施し、数値を記録していくことになります。

糖尿病になった犬の食事やおやつに関しての注意事項

同時に、糖尿病になったワンコの食事などに関しての説明もありました。

因みに、うちのワンコは、パピーの頃から手作りご飯です。

3.5Kgだと1日322Kcalが目安

体重を目安に、カロリー計算してもらいました。

ワンコの体重が3.5Kgだと1日322Kcalが目安なんだそうです。

以下、箇条書きでまとめました。

食事やおやつの注意事項

  • おやつや基本禁止。
    どうしても上げたい場合は、煮干しやササミをジャーキーにしたものをあげて
  • カリカリごはんよりも缶詰の方が血糖値の上昇は穏やか。
    ロイヤルカナン糖コントロール 160kcal/缶」1日2缶がおすすめ。
  • どうしてもカリカリのドライフードを与える場合は、水分を与えてふやかすか、繊維含有量が多いものを与える。
  • セミモイストフードは糖質が多いので、与えない。

うちの場合は、ほとんどのご飯が手作りなのでカロリーに気を付けながらあげることになります。

但し、体重は病気になる前は4キロを超えて注意されていましたが、現在は3.2キロまで減りました。
体の大きさ的に3キロを切らなければ問題はないとのことです。

これらの準備をもとに、愛犬の糖尿病の治療と向き合っていくことになりました。

そして、東大の動物医療センターまでその治療を続けていったのです。

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