東大の動物医療センターへの愛犬の通院も週二回ペースで続いています。
前回までの記事はこちらを参考にしてください。
糖尿病になると、血糖値を気にしてインスリン注射を打つことが飼い主の日課になります。
今では割と慣れましたが、最初の頃のドタバタした話を記事にしてみました。
量を決めインスリンを愛犬に打つことになる
人でも糖尿病の方は、インシュリンを食事の前に打っていると思います。
犬も糖尿病になると、人間同様に食事で血糖値が上がってしまうので自分ではできないので飼い主がインスリン注射を打つことになります。
我が家のワンコも糖尿病と診断されたので、朝と夜のゴハンの度に注射してます。
打つといっても、セカンドオピニオンの動物病院で調合されたインスリン入りの注射器を渡され、首元の皮を引っ張って皮下注射するだけですが…。
インスリンには賞味期限があるからとかで、週に一度セカンドオピニオンの動物病院へ、インスリンが入った状態の注射器を貰いに行っていました。
経緯はこちらの記事に掲載しています。
愛犬の血糖値を測りインスリンの量を決めて注射する
家族や知人に糖尿病患者がいなかったので、血糖値やインスリンについては全くの無知でした。
普通に、決められた量を打つだけだと思っていたのです。
そういえば、ずっとお世話になっていたかかりつけ医の獣医師の先生に、愛犬が糖尿病になった当時に、こう言われたことを思い出しました。
インスリンは早く打たなければいけないので、インスリンを打つことになったらワンコ1日入院して正しい数値を判断します。
そして、正しいインスリンの量を打ってもらうようになります。
2週間分の注射器やインスリンをもらい説明を受ける
ところが、東大の獣医師先生は、インスリンの瓶から直接注射器で注入して注射してほしいとのことでした。
愛犬は現在、糖尿病です。
犬の糖尿病は、インスリンの治療が一般的です。
普通のワンコなら一定の数値のインスリン注射を打てはよいのですが
うちのワンコは、現在、関節炎の治療のためステロイドを与えています。
ステロイドは、血糖値が上がる特性があり、うちのワンコは特に敏感に反応してしまいます。
そこで、血糖値の上昇を抑える意味でも、ステロイドの量などに合わせてインスリンの投与量も決めるそうです。
獣医師先生のお話を聞いていると、とてもハードルが高いミッションのように思いました。
流れはこうなります。
専用の採血器具で血液を採取して血糖値を計測し、次回病院へお知らせします。
うちは手作りゴハンなので高たんぱく低カロリーを与える。
首元の皮が伸びる部分を引っ張り注射します。
今までとの違いは、注射器に挿入するだけなのでそれほどの違いはありません。
動物病院によっては、最初のかかりつけ医の先生のように入院させて数値を決めるのもありとのことでした。
血糖値の数値で量を決め来院の度に数値を決める
東大の動物医療センターでの獣医師先生の説明を聞き、動物センターで、研修医の獣医師先生と流れをシュミレーションをしたりしたのです。
まずは3メモリを打ち、通院の度に数値を決めましょう。
インスリンが入った瓶から注射器に挿入し、注射器のメモリを合わせワンコの首の後ろあたりに皮下注射します。
ちなみに、この瓶の中身はググってみると「ヒューマリン」という医療用医薬品で、人間の糖尿病治療にも使われているインスリンのようです。
上の表は、朝と夜の血糖値の数値です。
前回の記事でもお伝えしたように、ステロイドの量が朝1回から朝夜2回に変わっています。
薬名 | 1日の量 |
---|---|
プレドニン(ステロイド) | 1.25錠×1回 |
プレドニン(ステロイド) | 1.25錠×1回 |
プレドニン(ステロイド) | 0.75錠×2回 |
プレドニン(ステロイド) | 0.5錠×2回 |
プレドニン(ステロイド) | 0.25錠×2回 |
この理由は、下痢が酷くなったのと朝起きると元気がなく散歩にも行きたがらず、食欲もなくなりました。
ステロイドを飲ませて2時間ほどすると食欲が出てくるのです。
まさしく昔のような関節炎の症状です。
多分ステロイドの効き目が切れたんだね
1日の量を1日2回半分ずつにしましょう
まさに先生の言う通り2回にすることで、その症状は出なくなりました。
また、ステロイドを1日2日にしたことで、血糖値も穏やかになった気がします。
低血糖症には細心の注意を払い対処法も教わる
血糖値が200mg/dl以下なら、低血糖で危険だから注射を打つのを止めてください
高血糖で死ぬことはないけど低血糖は命の危険があるので注意して!
最初の段階で獣医師先生からは、この約束だけは守るように言われました。
その結果、上の血糖値の表で×が付いているのがおわかりいただけると思います。
- 注射を打ってしばらくするとグッタリする
- ふらつく
- 立てなくなる
このようになったら、低血糖症を疑うようにとのことでした。
この症状をそのまま放置しておくと、死んでしまう恐れがあるからです。
東大の獣医師先生からは、低血糖は死の危険があることを口が酸っぱくなるほど言われました。
そのことは、セカンドオピニオンでインスリン注射をしているときから知っていましたが、低血糖になったらどんな症状になるのかなど、本当にくどいほど言われたのです。
対応策は、「砂糖水やハチミツを飲ませてしばらく様子を見る」こと。
飲まない時は、動物病院だと、ブドウ糖の注射などで対応できますが、自宅では無理やりでも飲ませる方法しかないようです。
まとめ
今回は、慣れない糖尿病治療の第一歩、インスリン注射の話をまとめてみました。
皮下注射なので、ワンコは痛くないようですが同じ個所に注射を打つとその部分が固くなってしまいます。
今はもう少し臨機応変にできていますが、最初なので、オロオロするばかりの日々でした。
目標は、ステロイドの量を減らし、最終的には関節炎が治りステロイドが要らなくなることです。
そうすることで、血糖値の数値も落ち着いてきて、延いてはワンコの体にも負担がかからなくなることを目指しています。
次回は、二次診療施設である、東大動物医療センターでかかったお金事情や、その後をお伝えする予定です。
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