前回の記事でお伝えした通り、セカンドオピニオンで高度医療である二次診療を勧められました。
当然ながら先進獣医医療の診察には動物病院からの紹介や事前予約が必要で、私の場合は診察してもらうまでに2週間のタイムラグがあったのです。
その間に、血糖値を測定器で測ったり糖尿病の治療であるインスリンを打つことに慣れる必要がありました。
私が飼った犬がまさか二次診療所である大学の動物病院のお世話になるなんて、夢にも思ってもいないことでした。
人生、何が起きるかわかりませんね。
二次診療は、かかりつけの動物病院では治せない高度な治療を専門にしています。
この記事でわかること
- 東大動物医療センターでの治療時間や流れ
- 二次診療は初診でいくらくらいお金がかかるのか?
- 治療にはどれくらい通うことになるのか?
二次診療施設はペットを飼っている以上、どんな人でもお世話になる可能性があると思います。
今回は、私が東大動物医療センターへ行く前に疑問や不安だったことを踏まえて記事にしてみました。
東大の動物医療センターへ初めて行く
セカンドオピニオンの動物病院さんから紹介された二次診療施設である東大の動物病院。
正式名称は、「東京大学附属動物医療センター」といい、東大の農学部内に建物があります。
この医療センターは、東京大学の獣医学教育の一環としての研究と、一次診療である一般的な動物病院では対応できない高度な医療を行える施設です。
そのあたりは、人間の大学病院と同じような感覚ですね。
人間の場合は、二次救急や三次救急などに該当するのでしょうかね。
コロナ禍で警備厳重な東大
その日は、一番早い日なら何時でも良いという希望を伝え、午前9時に初診の予約を取ってもらっていました。
「朝ご飯を食べ、インスリンを打ってから来てください」とのこと。
東大の動物医療センターへは、我が家からだと地下鉄に乗って東大前駅で降りるルートです。
コロナ禍で緊急事態宣言中したが、通勤や登校のピーク時間と重なったため満員電車の中、東大へ向かいました。
文京区にある東大はとても広い敷地ですが、農学部なので有名な赤門のほうではなく、農学部(弥生キャンパス)の正門である農正門へ。
農正門は東大前駅から歩いてすぐにありました。
あらかじめ記入するように言われていた入構届を農正門で警備員さんに提出し、動物医療センターへ向かいます。
初めて入る東大の動物医療センターでの初診の流れ
農学部がある農学部キャンパスは、帝大のころから建っていたであろう由緒ある建物が並んでいました。
農正門で地図を確認し、ゲージから出し抱っこして動物医療センターへ向かいます。
コロナ禍でしたが、通勤や通学している時間で多くの人が行きかう校舎のなかで少し浮いていた気がします…。
建物をいくつか過ぎたあたりに比較的新しい鉄筋の建物があり、それが「動物医療センター」でした。
私たちと同じような時間に来ている人もいましたが、車で来ていたので車でも大丈夫なようです。
1階で受付の用紙に記入し、2階へ向かいます。
2階が受付を含め、待合室やいくつかの個室がありメインの場所になっていました。
診察も9時からのようで、9時前に着いたので受付が始まるまで待機し時間になって受付をしたのです。
平日にもかかわらず、多くの人が犬を連れ続々と受付にやってきていました。
最初なので戸惑うかと思っていましたが、ここまでは順調でした。
初診はとても時間がかかることを覚悟したほうがいい
東大病院での初診の流れは、下記の通りでした。
用紙にに記入し受付へ提出
犬の症状を説明し、実施する検査の説明を受ける
14時まで愛犬を預けての検査
検査結果と今後の診療方針の説明を受ける
研修医の先生から処方された薬の説明を受け請求書を受け取る
1階にある自動精算機で支払う
初診の検査は、朝9時から始まり夕方まで丸一日かかり終了です。
私のワンコの場合は、内科医の獣医師先生と研修医さんのコンビでワンコを担当されていました。
今後もこのお二人の先生のお世話になることになります。
診察内容と今後の予定
あらかじめ、セカンドオピニオンに提出した資料は東大の動物医療センターへ伝わっているとのことです。
今回は初診ということで、今までの経緯や経過をざっと説明して、あらかじめ伝えられていた測定したインスリン注射による血糖値をグラフにして提出しました。
今考えると血糖値の数値は高いですね。
600mg/dl以上は測れないので600はオーバーしていると思われます。
検査結果や画像診断した結果
呼ばれた個室の後ろはバックヤードでつながっているようで、問診を受けた個室でワンコを預け夕方まで待つことになりなりました。
指定された時間は14時過ぎ。
検査の待ち時間も長く、東大の安田講堂の中にある学食で昼ご飯を食べ、学内にあるチェーン店のカフェで時間を潰すことになったのですが、東大に縁がない私にはなかなか貴重な経験でした。
時間が来て、動物センターの待合室に戻ると、平日なのに座る場所がないほど多くの人や犬がいたのが印象に残っています。
しばらくすると個室に呼ばれ、今回お世話になる獣医師先生の説明です。
普通の病院だと、当日に結果がわからず、しばらくかかりそうな多くの血液検査や生化学検査、エコーや画像検査の結果がその日に終わり、一通り先生の見解を聞きました。
元々のかかりつけの動物病院とほぼ同じような結果で、後ろの右足の膝部分に炎症箇所がありそれが関節炎の原因だということです。
糖尿病の治療は、インスリンを打つしかないのでこのまま続けていくことになりました。
まだ、今回紹介してくれた動物病院でインスリンを注入された注射器などがあるので次回までに治療方針を決めることになったのです。
治療期間がどれくらいかかるのかは、次回2週間後の診察時に聞くことことになりました。
東大の動物医療センターの初診でかかった治療費
東大の動物医療センターは高度医療ですから覚悟はしていましたが、なかなかのお値段になりました。
内訳 | 金額 |
---|---|
診察料 | 3,870円 |
注射料 | 4,410円 |
薬剤料 | 8,990円 |
検査料 | 28,430円 |
画像診断料 | 26,340円 |
合計 | 72,040円 |
元々のかかりつけ医の動物病院で処方されていた「アトモアチュアブル」という免疫抑制剤がなくなるので、同じような効果があるとの説明の「シクロクポリン」を次回の診察まで2週間分を処方されました。
先生の説明によると、同じ薬はここに無くほとんど同じ薬だとのこと。
領収書とは別に、バーコード付きの診断費が表示されている伝票を薬をもらう時にもらい、1階にある支払い機で清算し終了です。
さいごに
東大の動物医療センターへの初診の模様は以上になります。
「いつまで通うのか?」などの治療の期間は、今回は示されませんでした。
因みに、農正門を入ってすぐのところには、知っている人は知っている渋谷駅前でお馴染み「忠犬ハチ公と上野博士の像」が建っています。
せっかくなので記念にパチリ(笑)
コメント